診療をご希望の方へ

在宅医療について

在宅医療には、時間を決めて医師が定期的にご自宅に伺い、診察・検査・お薬の処方などを行う「訪問診療」と夜間・休日を問わず、急に体の具合が悪くなった患者さんの求めに応じて訪問する「往診」とがあります。

在宅医療は、「訪問診療」と「往診」を組み合わせながら、24時間365日、ご自宅での療養生活を支えていきます。

在宅医療の対象となる方

在宅医療は、『病気やけがのため、お一人で通院が困難な方』が対象となります。

  • 入院や通院が困難な方
  • 認知症や寝たきりの方
  • ご自宅での医療サービスを必要とされる方
  • 脳梗塞後や神経難病による身体機能が低下された方
  • 肺の病気で在宅酸素や呼吸器管理を必要とされる方
  • 胃瘻や中心静脈栄養など医療的栄養管理を必要とされる方
  • 導尿や人工膀胱、人工肛門など排泄の医療的管理を必要とされる方
  • 床ずれの治療を必要とされる方
  • 最期までご自宅で過ごされたい方
  • 在宅緩和ケアを希望される方

診療費用について

訪問診療は保険診療ですので、各種健康保険が適応されます。
自己負担額は保険の種類(国民健康保険、後期高齢者健康保険など)、年齢、収入などによって異なります。

対象者年齢 負担割合 標準自己負担額 自己負担上限額
高齢者 1割 約7,000円 18,000円
2割 約12,000円 18,000円
3割 約20,000円 所得によって計算方法が違います
一般 3割 約20,000円 高額療養費制度による払い戻し

令和2年10月現在

※診療金額は国によって決められ、全国一律で、どちらの医療機関でも同じです。
※障害医療証、特定疾患医療証、原爆医療証等をお持ちの方は医療費の控除がありますので、ご相談ください。
※交通費は頂いておりません。
※院外処方となりますので、外来受診と同じく、薬剤費は別途必要です。
※介護保険利用者の方は別途、居宅療養管理指導費(訪問回数と居住場所によって増減し、約 300〜1,200円/月)が必要となります。

訪問診療の範囲

当院の訪問診療の範囲は、クリニックから直線距離16㎞までとなっております。

※エリアから少しはなれた方でも受け入れ可能な場合がありますので、詳しくはお電話(092-710-1300)でご相談ください。

診療範囲

対応できる処置

在宅患者さんの多くは複数な疾患を抱え、それを支えるのが在宅医療の役割と考えます。
四つ葉在宅クリニックは、病気の種類や重症度、社会的背景を理由に診療をお断りすることはありません。
内科、外科、皮膚科、精神科、小児科等全ての分野で対応が可能です。

栄養管理 呼吸器管理 排泄管理 疼痛緩和
  • 経鼻経管栄養
  • 胃瘻
  • 腸瘻
  • 中心静脈栄養
  • 末梢挿入型中心静脈栄養
    (PICC)
  • 在宅酸素療法
  • 人工呼吸器
  • 非侵襲的陽圧換気療法
    (NPPV)
  • 気管切開カニューレ
  • 膀胱留置カテーテル
  • 間歇的導尿
  • 膀胱瘻
  • 腎瘻
  • 人工肛門
  • 麻薬処方
  • 自己調節鎮痛管理(PCAポンプ)
  • 胸・腹水穿刺
  • 輸血
外傷管理 循環器 神経難病 精神疾患 整形外科
  • 褥瘡管理
  • ドレナージチューブの管理
  • 心不全の緩和ケア
  • NPPVもしくは利尿剤静注による在宅治療
  • パーキンソン病
  • ALSなどの特定疾患
  • 認知症
  • 精神疾患の服薬管理
  • 関節内注射
  • トリガーポイント注射
栄養管理
  • 経鼻経管栄養
  • 胃瘻
  • 腸瘻
  • 中心静脈栄養
  • 末梢挿入型中心静脈栄養
    (PICC)
呼吸器管理
  • 在宅酸素療法
  • 人工呼吸器
  • 非侵襲的陽圧換気療法
    (NPPV)
  • 気管切開カニューレ
排泄管理
  • 膀胱留置カテーテル
  • 間歇的導尿
  • 膀胱瘻
  • 腎瘻
  • 人工肛門
疼痛緩和
  • 麻薬処方
  • 自己調節鎮痛管理(PCAポンプ)
  • 胸・腹水穿刺
  • 輸血
外傷管理
  • 褥瘡管理
  • ドレナージチューブの管理
循環器
  • 心不全の緩和ケア
  • NPPVもしくは利尿剤静注による在宅治療
神経難病
  • パーキンソン病
  • ALSなどの特定疾患
精神疾患
  • 認知症
  • 精神疾患の服薬管理
整形外科
  • 関節内注射
  • トリガーポイント注射

在宅で受けられる検査

  • 腹部エコー・心エコー

    腹部エコー・心エコー(要予約)

    お腹と胸にゼリーを塗って検査します。肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓などの腹部実質臓器、腹部大動脈動脈瘤や腹水の有無を検査できます。脂肪肝や胆石症、肝臓がんなどの発見に役立ちます。心臓の大きさの計測や血流異常の有無、全体的な心機能などを評価することもできます。心臓弁膜症や先天性心疾患、心筋症の発見に役立ちます。

  • 12誘導心電図

    12誘導心電図(要予約)

    健診等でチェックする一般的な心電図検査です。不整脈の有無や心臓に負担がかかっていないかなどを評価することが可能です。

  • ホルター心電図

    ホルター心電図(要予約)

    別名、24時間心電図とも言います。1日、胸部に小さな電極をつけていただくことで、その日の心電図を全て記録することができます。不整脈の有無や、頻度、どういう時間帯に多いのかなどを評価することができます。狭心症などの虚血性心疾患を疑う兆候がないかなども評価可能です。

  • 簡易型睡眠時無呼吸検査

    簡易型睡眠時無呼吸検査(要予約)

    ご自宅で、夜寝る前に機械をとりつけていただき、睡眠時の呼吸の状態、酸素飽和度 (血中に酸素がどの程度含まれているか)などを調べる検査です。睡眠時無呼吸症候群の有無や重症度を評価することができます。

  • 呼吸機能検査

    呼吸機能検査(要予約)

    機械に接続された筒をくわえた状態で、検査担当者のかけ声にあわせて息を吸ったり、はいたりして施行する検査です。肺活量や気管、気管支の狭窄の有無などを調べることができます。気管支喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺炎などの肺疾患の診断や評価に役立ちます。

  • ダーモスコピー

    ダーモスコピー

    皮膚の「しみ」や「できもの」をより詳細に観察するための機器です。たとえば、脂漏性角化症(イボ)、色素細胞母斑(ほくろ)、血管腫、皮膚の癌等の観察に利用します。

交付できる診断書類

  • 主治医意見書
  • 精神障害者保険福祉手帳用の新規申請および更新(認知症のみ)
  • 介護職員等喀痰吸引等研修指示書
  • 臨床調査個人票の新規申請および更新※
  • 成人後見用の診断書(福岡家庭裁判所へ提出用、自費負担あり)
  • そのほか保険会社提出用の診断書など、担当する主治医にご相談ください

※難病種類によって、作成できない場合があるので、事前にご相談ください

診療開始までの流れ

01. お問い合わせ

ご自宅に帰りたい、訪問診療を開始したいと思ったら、まずは四つ葉にご連絡ください。わからないことの質問や疑問などでもお気軽にお問合せください。

02. 事前説明・面談

四つ葉より相談員(ソーシャルワーカー)がご自宅へお伺いし、在宅医療についてご説明するとともに、初診に向けての調整をいたします。 ご自宅で過ごす不安や、在宅医療にかかる料金など、わからないことはなんでもご質問ください。

03. 初診日の調整

ご本人やご家族のご都合を伺い、初回診療日を決定いたします。
必要に応じ、関係するケアマネジャーや介護サービスへの連絡・調整を行います。

04. 訪問診療の開始

お約束の日時に、初回訪問診療を行います。

よくある質問

  • Q
  • 在宅医療を受けるには何か条件がありますか?

  • A
  • 一般的に、自立通院が困難な方が対象となります。例えば、寝たきりの状態や通院に連れていくことが難しい方などです。詳しくはお問い合わせください。

  • Q
  • 医療費はどのぐらいかかりますか?

  • A
  • 各種健康保険、自己負担割合などによって、金額が決まります。また、保険診療となりますので、他の医療機関と同じ医療費となります。例えば、自己負担が1割の場合、毎月7000円ほどの医療費となります。詳しくはこちらをご覧ください。

  • Q
  • 夜中や休日もすぐ対応してくれますか?

  • A
  • 24時間365日いつでもすぐ相談・緊急対応できる体制を取っておりますので、ご安心ください。

  • Q
  • 在宅でどこまで対応してくれますか?

  • A
  • 外来で受けられる検査の多くがご自宅で受けられます。入院で受けられる点滴や疼痛などの治療もご自宅で対応可能です。詳しくはこちらをご覧ください。

  • Q
  • 在宅医療を受けながら、外来に通院することはできますか?

  • A
  • 在宅医療を開始した後も、専門的なことは今までの病院の先生に、自宅での療養のことは私たちにおまかせください。病院の先生とも積極的に連携して、最高の医療を提供するように努めています。

  • Q
  • 状態が悪ければ入院を考えていますが、それまでに在宅医療のサポートを受けられますか?

  • A
  • 受けられます。患者さんとご家族のご希望を伺い、無理なくご自宅での療養生活をサポートします。患者さんの状態やご家族のご都合により、在宅医療の継続が難しくなる時、病院への入院も手配します。

  • Q
  • 定期的な訪問を受けず、緊急往診だけしてくれますか?

  • A
  • 緊急往診で対応するために、患者さん普段の状況を知ることがとても大事です。これまでに当院での定期訪問を受けていなく、緊急往診が必要な場合は、かかりつけ医もしくは救急病院へ受診するようにお願いしております。

  • Q
  • 紹介状を頼みにくいのですが、絶対必要ですか?

  • A
  • 訪問診療をスムーズに開始するために紹介状(診療情報提供書)が必要です。しかし、主治医がいない、または事情があって紹介状を頼みにくいなどの場合、無理にお願いすることはありません。初診時、お薬手帳や健康診断の結果などをご用意いただければ、参考になります。