医師紹介

患者さんに思いをめぐらす

医師

胡 暁華 HU XIAOHUA

少し前の話です。急にご自宅に退院された女性患者さんがいらっしゃいました。自宅がお寺で、お盆の季節でもあり、自分がいないと仕事が回らないでしょうと心配されていました。また、娘さんが結婚式を控えており、式に参加したいとも仰っていました。毎回訪問した時、とても重い病で身体がきついはずですが、身体の症状よりもご家族への思いのお話をされていました。身体がもつ限り、家事を手伝い、娘さんの結婚式にも頑張って出席できました。

わずか1か月あまりの短い時間でしたが、ご自宅で旅立ったときのほっとしたような笑顔を今でも鮮明に覚えています。彼女にとって、入院生活よりもきっとご自宅でやりたいことや、ご家族と一緒に過ごす時間の方がずっと大切であり、最期までご家族と過ごすことができて満足されていたと思います。

それ以来、患者さんの立場で物事を考える習慣がつき、その人らしい在宅生活を支えられるように日々努力しています。

時には引き算の医療を

医師

中尾 健次郎 NAKAO KENJIROU

患者さんの病状が進行したり、年齢とともに体力が低下するなど最期の時が近づいている姿を目の当たりにすると、『なんとか元気にしてあげたい』と願うことは当然であり、それが家族など親しい存在であればなおさらです。

薬の追加、点滴、胃瘻栄養、吸引処置・・・など何かをしてあげる『足し算の医療』を選択することは簡単で、医療者としてもその方が楽な場合があります。しかし、点滴などの医療処置から開放されることで穏やかな最期を迎えられる患者さんをたくさん経験させていただき、医療というのはあくまでも患者さんの人生の一部でしかなく改めて『引き算の医療』の大切さに気付かされました。

数値やデータではなく、患者さんご本人を診ることを心がけてご自宅での生活をサポートしていきたいと考えています。

先のことを考えて、ケアします

医師

久保 佳子 KUBO KEIKO

「訪問診療もしてみませんか」と誘われ、6年ほどの歳月が経ちました。それまで病院中心に仕事をしてきた身としては、今までとは全く違う環境でしたが、周りのスタッフ、患者さん、御家族に支えられ診療を続けさせて頂きました。

訪問診療が必要になる患者さんは、既に心身の状態が悪い方がほとんどです。今以上に良い状態にすることは難しいことですが、今の状態が続いていけるよう「少しだけ先回りしてケアしていく。」を目標に努めていきたいです。